2003年02月18日

都会の夜に

 都会の夜はいつまでたっても何か不思議な感じがする。夜の静寂の中の喧噪、何か起こりそうな期待、何も起こらないだろう諦観。色々な思いや矛盾する比喩がすべて当てはまるような気がして、時に不気味にすら思えてくる。鈍った感性を研ぎ澄まし、疲れた目は疲れたままに、ただ耳を澄ましてみたら・・・。

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2001年05月21日

 夢というつかみどころのないもの。それは一体何だろう。ひとつだけわかることがあるとすれば、それは現実が僕らに課した枠組みを、抜け出していける唯一の手段だということ。ただし、それはあらゆる可能性。どう転ぶかは、誰も知ることはできないだろう。この現実の中にいるうちは。

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1998年11月28日

UNTITLED2

 この世界が嫌になってここから逃げ出そうと思った。そうして作った壁の中に、すべてを捨ててこもってみたいと。諦めきったこの世界から外に踏み出し、もう戻れないと悟った時に流れる涙の意味は・・・。

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1998年09月16日

秋に想う

 秋に示す行き過ぎた同調が意味するもの。それは自分の心の奥底に眠る不条理な願望。経験と昇華されずに残された過去は、現在に向き合う際に重しとなる。過去と現在をつなぐ哲学。

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1998年07月13日

Riverside

 いつか行き詰まったときに覚えた変身願望。それは自分でも気付かないうちに自分をさらに締め付けていた。“季節のように奇麗に変わっていきたい”、そう願ったのはいつのことか・・・。

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1998年04月21日

If

 みんな同じだったらいい、あなたもそう思ったことはありませんか。そんな世界で過ごせたら、きっと気楽に生きられるのに。この『If』ではそんな世界を想像してみました。

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1998年02月06日

0と1の歪み

 「現代人の心が荒んできている」、 そんな言葉を聞くようになって久しい。相対化を絶対とした近代競争原理によって半端にコンピュータ化された僕らの頭脳が引き起こすものは・・・。

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1997年10月11日

紙飛行機

 昔は希望を抱いていたはずの世界が、今は何故か溜息色に見える・・・。現実に疲れたときに覚えた憧憬は、ときに僕らに大切な何かを思い出させてくれる。そんな情景を描いた作品。

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1997年07月21日

UNTITLED

 初めて『Toward evening』に持ち込んだ原稿がこれ。絶対のものなど存在しないと思いながらも心のどこかに絶対と信じられる虚像を創り、それにすがることでしか生きていけない哀しさを描く。

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