2007年05月13日(日曜日)
第一子誕生!
去る5月10日、実家に帰省していた妻が待望の第一子を出産した。午後3時51分、2374グラムの女の子だった。超音波検査ではもう2700グラムくらいあるのではないかと予測されていたが、実際は割と体が小さかった。胎児の体重は頭の大きさで測定するのだが、どうやら、頭が結構大きかったらしい。ともあれ、母子ともに無事に元気に生まれてきてくれた。
その知らせを最初に受けたときは、まさに寝入りばなというところだった。5月9日の夜から10日の深夜3時前までギターを弾いて、ラッセルの新譜『Art of the Guitar』をBGMに眠りにつこうとしていた。そして心地よい眠りに入って間もない時、部屋の電話が鳴った。一回目は、現実の音と夢が混じり合っていて何が何だかわからなかった。よくは覚えていないが、はっきりしない意識の中で極彩色の何かがモヤモヤと、しかし激しくグルグルと回っていたような、そんな気がする。電話の音が鳴り止んでからやっと目が覚めて、ぼーっと布団の上に座っていた。CDはまだ続いている。眠りについてからそれほどの時間は経っていないということだ。一度完全に完全に油断して寝ていたせいか、目が覚めても布団の上から動くことはできなかった。二回目の電話が鳴る。今度は受話器を取った。出産準備のため実家に帰っている妻からだった。陣痛が来たという連絡。これから産院に行くという。深夜3時半頃だった。電話を切って、眠ることもできずに布団の上に座っていた。ふと窓の外を見ると、ほんの少しだけ夜が白み始めている。ちょうどCDの最後の曲が鳴り始めていた。E.S.デ・ラ・マーサの『暁の鐘』。ぼんやりと薄められ始めた夜空に、ラッセルの弾くトレモロの旋律が小さな音量で流れる。「ああ、暁だよ、暁」と、障子越しにその景色を見ながら思ったのを覚えている。学生時代、先生から指導を受けた最後の曲『暁の鐘』。何となく、落ち着いたらもう一度弾いてみようかなと思った。
その日は一日あるセミナーで講師をしなければならず、深夜4時からでは当然代役は立てられないので、結局朝から落ち着かないまま壇上に立っていた。昼休みに付き添ってくれている妻の両親と連絡を取りながら、ともあれ無事を祈る。夕方5時過ぎにセミナーが終わってPHSを確認すると、無事に生まれましたとのメールが入っていた。ほっとしたし、何より嬉しかった。
夜に赤ちゃんの写真を送ってもらうと、まだ会ってもいないのにひどくテンションが上がって、何度も何度もその写真をじーっと見た。生まれてくるまでは正直なかなか実感がつかめないところもあったのだが、いざ生まれてみると自分でも驚くくらい嬉しい。そして何よりも子供がかわいい。親になったという実感や責任感よりも、まずは嬉しさとかわいさが大きく大きく先に立った。結局親になるということはやはり、社会的なことの前にまず個人的なものなのだろう。だから何よりもまず嬉しいしかわいい。責任感やら身の引き締まる思いとやらはその次に来る。40週と1日の妊娠生活を超えて、最後出産まで頑張ってくれた妻と、無事に元気に生まれてきてくれた娘に今はただ感謝のみだ。
これから、どんな風に育っていくのだろうか。自分に用意して上げられるものはすべて用意してあげたとして、その先で人生を歩いていくのは結局この子自身だ。自分がこの子の人生に与える影響はやはり果てしなく大きいが、同時に限りなく小さい。「こんな子に育ってほしい」という思いはあるが、それはここでは書かないことにしよう。本当に大切な思いは、やはり声に出して直接伝えるのがいい。開かれて書かれた言葉は、風化する。まずは元気に、健康にと祈る。
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メールでも打ったけれど、改めておめでとうございます。
歩も父ですか。
昨年は「あ〜、歩も結婚したんだなあ」だったのが、
よりいっそうなんちゅうかこう、大学時代の歩が懐かしくなる感じです。良い意味で。
奥さんと深い面識があるわけではないけれど、
三人のご多幸とご健康を心よりお祈り致しておりますぞ。
文が消えていたので、細く補足
奥さんと深い面識があるわけではないけれど、穏やかで人当たりの柔らかなりおかさんと、名前はまだ知りませんが可愛い娘さんと、
(後略)
仕事関係の飲み会で珍しく酔ってる上、祭の夜宮(今日は5月14日なのですよ/覚えてる?)に行き損ねてフテくされ気味の私なのだが、とりあえずは、おめでとう。
いや、ayum君にではなく、この世界にあらたに踏み込んできた彼女に。
つか、昨日、ひさしぶりに、てんとう虫コミックス25巻収録の「のび太の結婚前夜」を読んでた私ですが(当然、のび太目線でな)、ayum君はこれから、あの話を読むとき、しずかパパ目線で読むことになるんですなぁ・・・。
http://www.amazon.co.jp/dp/4091405053/アニメ版はこっち
http://www.amazon.co.jp/dp/B0000DJWI9/
>きよ
どうもありがとう。
何と言うか、父になるというのは不思議なものです。
俺は体が弱かったので、子がそれに似ないといいなと心底思うよ。
>mordred
仕事関係とはいえアンタが酔ってるとはホントに珍しいな。
とはいえどうもありがとう。
まぁとりあえず父親目線と申しましても、
ウチの子は俺より酒が弱い男のとこには嫁に出さんよ(?)。
お久しぶりです。おげんきですか?
いつだかここに書いてあったのか、私の手帳の先々週の欄に「ayumさん赤ちゃん誕生予定!」と走り書きされていたのに気づいて気になってました。おめでとうございます!!!素敵なお名前ですね!いいなー。いつか会いに行きたいな〜。
というかayumさんは私がここを読んでいたことさえ知らなかったかも知れませんので驚かせたらごめんなさいでした。笑
なにを隠そう、2001年から読んでました。びっくりでしょ。
>akane嬢
どうもお久しぶり。そちらこそ達者かい?
そしてわざわざどうもありがとう。
おかげさまで小さい体に大きな食欲の子供が生まれてきましたよ。
まぁ気が向いたらmkudo辺りを巻き添えにして皆で会いに来ておくれ。
アンタが読んでることについてはアクセスログからほぼ確信を得ていたので大丈夫。
想定の範囲内だ(笑)。
まぁ、そうだろうなぁ…と予想できたので、「バレてもいっか」と思えるようになるまではBookmarkからしかアクセスしないようにしてたなど、私もなかなかがんばってました(笑
それじゃmkudoあたりを巻き添えにすることにしますw
相変わらずお仕事大変そうですが、身体を壊さないようにしてくださいね。