2006年03月06日(月曜日)

ホワイト・アウト

 今朝私がいつもの通勤特急に乗って会社へ向かっている最中、それは突然やってきました。

 いつもの月曜の通勤特急。自由が丘でギュウギュウに人が詰め込まれ、車両の真ん中に立っているともう手も動かせずに、バランスを取るのも一苦労な満員電車。月曜の毎度の風景です。とはいえ今日は私は吊り革のところに立っていたので、まだマシな方でした。が、突然それはやってきました。そう、強烈な吐き気です。

 立っていると突然何の前触れもなしに強烈な吐き気に襲われます。朝食もとっていない空っぽの胃が蠕動し、軽い嗚咽が何度か出ます。それと同時に来る目眩。目の前の景色が暗くぼやけていきます。冷や汗がどっと出て、まるで炎天下をスーツで歩いた後かのように中のTシャツが濡れていきます。それに引きずられるように動悸・息切れが始まり、一気に意識が飛びそうになりました。とはいえそこは月曜朝の満員電車。いくら立っているのが辛くとも、座り込むようなスペースなどあるはずもありません。必死で吐き気と目眩と戦いながら、座席のパイプをつかんでギリギリ一杯で立っていました。早く次の駅に着け、と。

 ところがそこが通勤特急の罠で、この電車は自由が丘を出ると中目黒までは止まりません。自由が丘から駅を3つ飛ばして、やっと中目黒です。・・・非常に長く感じました。中目黒でフラフラの状態で人の波に押してもらうような状態で電車から降りると、今度はすぐにキーン・・・と耳鳴りがしてきます。そしてさっきまで暗くなっていった視界が、今度はすーっと白一色に反転していきます。ホワイト・アウトです。ああ、こりゃ倒れるなと思った私は、近くのエレベーターの柱のところにへたりこみ、そのまま2本ばかり電車を見送ってから真っ白な顔で再び会社に向かったとのことです。あー、危なかった・・・。そういや一年程前にもこんなことあったな・・・。

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