2004年11月28日(日曜日)

ウサギに指を噛まれた日

 ・・・ウサギに指を噛まれました。比喩でもなんでもなく、純粋な事実として。

 それはよく晴れた日曜のお昼前のことでした。どんぐり共和国という、アスレチックと動物ふれあい王国が一緒になったようなところを回っていました。無反応なポニーや愛嬌たっぷりの子やぎ、黒目たっぷりの子牛を眺めて撫でたりしながら、最後にウサギ小屋に辿り着きました。「日本の住宅事情は外国から見ればウサギ小屋も同然だと言うからな、どんなものかよく見てやろうじゃねーか」と意気込んで中に入ります。するとよく日の入る広々とした柵の中で、清潔に乾いた干し草の上をウサギ達が元気に駆け回っています。普通飼いウサギというとなんか元気が足りなくて、あまりぴょんぴょん跳ね回るような印象はないものですが、ここのウサギ達は違いました。そりゃもう元気に走り回ります。二、三十匹くらいの小さくて元気なウサギがカサカサっと飛び回ったり立ち上がったりする姿はそりゃかわいいです。手を差し出すと、何匹か必ずササッと寄ってきて、匂いをかいだり立ち上がったりして餌をねだります。そんなこんなで、柵の中に手を入れてウサギ達をかまっていたわけです。すると、その中の一匹、白い毛に赤い目の典型的なユキウサギです、がおもむろに立ち上がって私の手の方にやってきます。「お、寄ってくるかな?」と思っているとそのウサギ、スッと口を開きます。

 コリッ・・・

 クルミを二つ、掌の中で転がしたような乾いて歯切れのいい音がしました。「コリッ?」とその音に疑問を覚えた次の瞬間、右手の人差し指に痛みが走ります。反射的に指を引っ込めました。やっと「ああ、ウサギに噛まれたんだ」と気付きます。指先からは血がプクッと出てきてまず丸くなり、次の瞬間に流れ始めます。結構傷は深いです。水道水で傷を流してカットバンを張り、後になって血が止まって傷口を見てみたら、カッターで切られたような鋭利な傷が指先にできていたとのことです。

 しかしネコとか犬とかならまだ接する際に「もしかしたら噛まれるかも」という警戒心が心のどこかにあるので噛まれてもそんなに精神的に動揺はしませんが、まさかウサギに噛まれるというのは正直心のどこでもまったく想定していませんでした(苦笑)。いやー、びっくりしました。気をつけましょう。奴らは意外と凶暴です。

 ♪かわいいふりしてあの子、なかなかやるもんだねと〜♪

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