2003年10月14日(火曜日)
暗い幻影
会社から帰ってスーツの上着を脱ぎ、長袖のシャツから腕を抜きます。その時、ふと思いました。・・・俺の腕ってこんなに細かったっけな?いや、確かに元々太い方じゃありません。というかむしろ細いのですが、にしても何かやけに細すぎるように見えて、少しばかり不気味に思いました。それは何度見直してみても試しに大きく振ってみても、やっぱり自分の腕なんですけどね。でもやけにおかしな印象を受けたのです。病や衰弱を感じさせる、暗い色をした肌のうすぼけた触感、力なく被さる肉が、薄く張りついて浮き出たような筋の陰影、そんな感覚がやけによそよそしさと生々しさを感じさせました。一瞬、それが自分の腕だと信じられないくらいに。ただの光の加減だったのでしょうか。
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