2003年08月18日(月曜日)
弦を替えたら
昨日はたまの休日、最近ちょっとさぼり気味だった、ギターの弦の交換をしました。ラミレスとサイレントギター、2本の弦を一緒に換えます。まぁ、そこまでは問題ありませんでした。ただ換えればいいだけです。これまで何度もやってきた作業です。目を閉じてもできるとは言いませんが、別に何の苦労も苦痛もなくできます。・・・さて、問題はそこからです。ご存じの通り、ギターの弦というのは交換したての頃は非常によく調律が狂います。一分放置しておくともう狂います。この現象に対する対策は合理的なものからある種の民間療法的なもの、狂うがままに放置しておくという選択肢に至るまで実にたくさんありますが、私が昔から採る方法というのはただ一つ、「ある程度安定するまでひたすら調弦を繰り返す」です。5弦から調弦を始め、6、4、3、2、1と進み、1が合う頃にはもう他が狂っているのでまた調弦を繰り返す。ひたすらそのループです。これは実は結構精神的に疲れる作業です。何しろ曲を弾くでもなくただ調弦を繰り返すだけなのですから。が、別にこれも問題の本質というわけではありません。調弦ももう既に手馴れたものです。6本の弦を合わせるのに、張りたてのたくさん巻かないと音が合わない弦でも1分は絶対かからないでしょう。・・・が、この調弦に罠は潜んでいました。
そう、私は今回2本のギターの弦を同時に交換しました。ということは、2本同時に調弦をしないといけないということです。1本合わせたらもう1本を、それが終わったらまた戻って・・・。ひたすらそれを繰り替えします。そして、2本のギターを調弦するために、私は当然何度も音叉を叩かなければなりませんでした。私は音叉を自分の膝で叩きます。机とかで叩く人もよくいますが、あまり固いもので叩くと音叉の音程がずれることもあるのであまりよくありません。ので、私はいつも音叉を右膝で叩きます。膝で叩くといってもそれももう手馴れたもので、音叉はなるけど膝は痛くない、そんなギリギリの力加減をちゃんとマスターしています。ので、今回も単純計算で普段の弦交換の際の倍以上の回数音叉を叩いたにも関わらず、痛みというものはまったく感じていませんでした。ジーパンをはいていたので、痛みがない以上当然自分の膝はまったく無傷なものと思っていました。・・・が!その日、風呂に入ってみると、右膝の上の辺りが内出血して赤黒く滲んでいます。それを見て、私は最初「何だろう?」と思いました。その内出血の原因に、まったく心当たりがなかったのです。・・・結論に行き着くまで10秒ほどかかりました。「ああ、音叉!あれか!確かにたくさん叩いたわな」、と。
痛みは感じなくとも、何度も繰り替えし金属の音叉で叩かれた右膝は、確実に悲鳴を上げていたようでございます。どっとはらい。
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