2003年05月24日(土曜日)
『ダスト8』
どうも数日振りに日記を書きます。なんかこの一週間、突如また仕事が忙しくなり、ここ一ヶ月程軽く五月病気味だった私もようやく業火に焼かれて目を覚ますような形で仕事をしていました(笑)。まぁ、2月3月に比べればまだまだ余裕はあるのですが、平和ボケ(?)していた私には帰宅してから日記を書く気力があまりなかったのです。そして今日も出社していましたが、滞りなく作業は片付け、明日は普通に休めそうな感じです。・・・まぁ、本当に忙しいのは来月からです(泣)。
さてさて、実は今日気付いたのですが、どうやら世間では『手塚治虫マガジン』なるものが出ているようです。月刊誌で、『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』、『リボンの騎士』など手塚氏の代表作が何話か分かずつまとめて掲載され、短編が数編付くというなかなかリッチな(?)雑誌です。小さい頃には手塚氏のマンガを結構読み漁っていた私としてはなんとなく無視することができず、思わず一冊所望してしまいました。
手塚氏の作品の中で私が最も好きなものといえばやはり『ブラック・ジャック』や『火の鳥』なわけですが、実はあまり知られていない短編・中編にもかなりいいものが存在します。そんな中で私が好きなのは『ダスト8』という中編。間違って生命を司る命の山がある空間に迷い込み事故を起こした旅客機の中で、8人の人だけが触れるものに命を与えるという命の石の力で生還します。その8人は常に石を肌身離さず持っていないと死んでしまうのです。しかしそもそも現世にあってはいけないはずの命の石。その命の山の主はキキモラというその世界に住む生物に石の奪還を命じます。そしてキキモラは人間の姿に化けて石を取り戻しにいくのです。8人がその石を巡って生き、そして死んでいく人間ドラマは、生というものの力強さや人間という存在の在り方を描き出していてなかなか素晴らしいのです。是非機会がありましたら読んでみてください。ちなみにこのマンガ、連載当時は不評極まりなく(爆)、『ダスト18』のタイトルで18のエピソードが紹介されるはずが、なんと6エピソード目で打ち切りになってしまった代物だそうです。で、それを新たに改訂・加筆したものが今世に出ている『ダスト8』なんだそうな。う〜ん、俺はこの話好きなんですけどねぇ・・・。
Trackback on "『ダスト8』"
このエントリーのトラックバックURL:
"『ダスト8』"へのトラックバックはまだありません。
最近よみなおしました。これがでたときは小学2−3年で、なにがなんだかわからない大人の世界のはなしでした。当時の小学生にはまったくおもしろくなかったと思いますね。同時期のダメおやじとかはよかったんですけどね。