2002年12月22日(日曜日)
サイレント・ギター体験レポ
さて、昨日のことになりますが、私の家に新たな装備が一つ加わりました。そう、YAMAHAのサイレントギターです!これで深夜でもとなり近所を気にすることなくギターが弾けます。ってゆーか、ここ数日上の部屋が朝方4時半くらいにおそらくタイマーでやたらデッカイ音量でTV付けやがるもんだから、むしろこっちが迷惑してるくらいなのですが。まぁそれはそうとして、とりあえず多くの仕事持ち一人暮らしの気になっているであろうこのYAMAHAサイレントギター、その感触レポートを簡単にご報告いたしましょう。
まず手に持って構えた際の感触ですが、不思議な程違和感は少なかったです。まぁ、スケールも通常のギターと同じミディアム・スケールだし、ボディの感触もそれ程の違和感はなく、普通に構えられましたね。ボディの厚みが薄い分、右手の位置が若干通常のギターよりも引っ込み気味なる感はありますが・・・。そして実際弾いてみると、やや低めに設定された弦高のせいか、左手はむしろ楽に押さえられます。しかも余計なことにハイポジションはカッタウェイが入っているので、高いところが弾きやすくて仕方がありません。『大聖堂』の第一楽章とか、異様に弾きやすいです。本当に余計なことしてくれます。普通のギターより弾きやすくてどうする!? 普通のギターと「同じ」がベストだろう!? と心の中で相当のツッコミを入れながらも、とはいえ概ねいつもと変わらない感覚で弾けるサイレントギターの出来栄にはちゃんと満足いたしておりましたとさ。あれですね、ヘッドフォン付けてないと、エレキをアンプにつながないで弾いた感触に似てる(笑)。音の出方が特に。エレキ時代、アンプに通す方がむしろ稀だった私にはちょっと懐かしい音でした。まぁ、ナイロン弦の分音の質が多少違うけど。後はその他気になった点を列挙していくと、
・フォルテ/ピアノの差がつけにくい
・ブリッジより、ホールよりの音の変化が小さい
・音がやけに丸すぎてソリッド感に欠ける
・・・といったところでしょうか。最初の2つはまぁ、構造上の問題ですよね、明らかに。サイレントギターがサイレントであるためにボディの反響が最小限になっているのですから、それはまぁ仕方ないでしょう。そして最後の音が丸すぎるというのはヘッドフォンで聴いた時の感想なのですが、どうやら製作者の方が「暖かい丸みのある音」にこだわっているらしく、そのため中で電気的に処理が入っているのでしょう。ここは賛否両論だと思いますが、個人的には高音が丸いのはいいとしても低音がソリッドにビビッと鳴ってくれないのはちと寂しいです(笑)。
総じて、弾き心地というよりも音周りの方に気になることが多かったですね。まぁ、弾き心地がそれ程違和感もなく弾けるということは、普段平日深夜に弾く分には充分すぎる役割を果たしてくれるということですから、それがよければ他はとりあえずいいのです。そりゃ税入れて6万そこそこのギターが、なんぼ電気的に処理入れたからってラミレス並の満足感が音にあったら逆に困り者です(笑)。しかしあれですね、こうしてサイレントギターを弾いた後にラミレス弾いてみると、・・・いい音してますね〜、あのギター。本当に毎日弾いてあげられないのがもったいない。あの響き、あの毒気のある低音がステキなジャジャ馬ギター、やっぱいいですよ。相変わらずジャジャ馬で、時に綺麗に響いてもらうのにえらい苦労したりもしますが(苦笑)。
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