2002年10月14日(月曜日)
悲しき文明
今日は天気もよいのんびりとした一日で、久しぶりに「休日」という実感の湧く一日を過ごしていました。とはいえそれも束の間の休息で、明日からはまた依然落ち着きを見せない某プロジェクトの消火活動にいそしまなければならないのですが・・・。
話は変わりますが、ここのところこの日吉でも乱開発が勃発しています。「乱」が付く程のものなのかどうかは実際のところ定かではありませんが、山の一斜面が丸々伐採されてしまったのは確かです。私の家から駅までの道のりの途中には、「台風シーズンの伐採反対」との主旨の張紙が見かけられます。・・・これは「台風シーズンじゃなければいいのか?」とツッコミを入れるべきところなんでしょうか?まぁそれはともかくとして、私の家のもんの前から周りを見渡してみると、以前は木々が生い茂っていた山の斜面が、今は草の一つもなく掘り返された土が剥き出しになって哀れな姿をさらしているのです。酷い話です。そこには風情も何もあったもんじゃなく、ただただ醜悪なイメージだけがつきまといます。その場所にはマンションが建築されるらしいとのことですが、この期に及んでまだそんなもののために木々を切り倒していかなければならないのでしょうか。そんなに人間が住むところは足りてないんでしょうか。・・・まぁ、足りる足りないの問題じゃないんでしょうな。欲望がうずまいてやがらぁ・・・。普段コンビニの割り箸やらビニール袋なんかも使い放題で、雑誌を再生紙に出すこともほとんどない私です。今更環境破壊がどうのこうのと言ったって説得力はないでしょうが、そんなことを抜きにしても純粋にあれは不快です。静かで落ち付いた雰囲気を醸してくれていた木々が、いつの間にやらすべて切り倒されてしまい、まるで酷い皮膚炎の病巣のようなグチャグチャな状態の地肌を曝しているのです。静けさも落ち着きも、一体何処へ行ってしまったのでしょうか。結局、こういった開発といったものは一部の金を持った意味のわからん連中が勝手に話を進め、そこに住んでいる人間の心象などはおかまいなしなんでしょうな。やれやれです。暗愚と過誤と、罪と吝嗇、・・・か。
風の吹くその音にさえ風情を感じた
そんなゆとりが少なくなった・・・
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