2002年05月07日(火曜日)
帰還、京都より
3泊4日京都の旅より無事帰還いたしました。今回は以前SunのTech-daysでもらった大き目のリュックを背に、その日暮らしなまるでバックパッカーのような放浪ぶり。宿を提供してくれたキムにたっちー、my broth、ありがとうございました。
今回の京都行脚は内容も充実し、観光、ショッピングはもちろん(?)、マンゴレが熱く薦めていた『音楽の絆ギターフェスティバル』にも行ってステファノ・グロンドーナのマスタークラスを聴講、そして聖帝殿との再会も果たしました。このステファノ・グロンドーナというギタリストはまぁ一般的にあまりメジャーだとは言い難いギタリストではありますが、マンゴレ曰くプロの中では誰もが認めるProfessional of Professionalだそうです。それも彼の経歴を見れば納得、なんとオスカー・ギリアのお弟子さんではないですか。オスカー・ギリアとはセゴビアの直弟子の中でも指導者としてもっとも高い評価を受けているギタリストです。そして現在生き残っているほとんど唯一のセゴビア直系でしょう。そういやこのオスカー・ギリア、日本に来るとか来ないとかいう噂を以前耳にしましたが・・・?というわけでステファノ・グロンドーナのマスタークラスにも当然大きな期待がかかります。しかも受講者として指導を受けるのはマンゴレの師匠、北口先生です。う〜ん、まさにマスタークラス。その内容もちょっと独特で、受講者が既に技術レベルは非常に高いものを持つ北口先生だけに論点は技術に関してはほとんど触れず、「如何に曲を組み立てるのか」という一点に集中されていました。このステファノ・グロンドーナというギタリストは他にちょっと見ないタイプのギタリストだなという印象を受けます。基本的には素晴らしい音色と非常にレンジの広い表現力を持つ楽曲志向のギタリストという感じなのですが、例えば一見同じようなタイプに思える大萩康司が「演奏家+詩人=音楽家」というような印象なのに対し、グロンドーナは「演奏家+哲学者=音楽家」といった印象なのです。感性や感覚といった本来抽象的であるものを言葉でも音でも表現でき、また探り出すことができる、非常に希有なタイプのギタリストだなと思いました。彼のマスタークラスは一貫して曲そのものが持つ可能性や曲そのものが求める表現とは何かというのを如何に探るかといったようなもので、「自分の表現や個性にこだわりを持つのもいいが、それが行き過ぎると曲そのものが持つ本来の音楽の真実を見失ってしまう」というような言葉が印象的でした。このグロンドーナ、いいギタリストですよ。CD買ってきたのですが、それがまた非常によい。あれはかなりの掘り出し物でした。そして私は聖帝殿と共に京都まで帰還し、その後宿を求めてたっちー邸in近江八幡を目指しましたとさ。
そして今回は卒業後初のボックス襲撃もかけてきました。いや〜、現執行部の皆さん、昼休み以降はほとんど全員ボックスにギター弾きにきてたのですが(さすが独重前ですな)、皆さんボックスに入って俺の姿を見つけるなり一様にえらい驚いた顔を見せるのがちょっと面白かったです(笑)。皆さんやはりというかなんというかあまり変わっておられず、ボックスの空気も相変わらずで、「う〜ん、やはりこの空気は落ち着くね」等と思ったりもしました。今回のボックス訪問で印象的だったのは、
・皆さん非常に部活に対して熱心だった
・ぎぃ助がジャマイカ風(?)に変貌していた
・りとりとがいい指導者っぷりを発揮していた(マジで。成長したなぁ・・・)
・電子レンジやポットなど、設備が非常に充実していた
・あゆあゆが『新世界』をラプソディがパチッてるMDを持ち出した(爆)
・・・といったところでしょうか。いやいや現役の皆さん、演奏会前の忙しい時にお邪魔して申し訳なかったですね。でも暖かく迎えてくれてありがとう。独重期待してますんで頑張ってください。
・・・とまぁそんなこんなで怒涛のGWは過ぎて行ったとのことです。ちなみに最終日の晩、私はmy broth邸に泊まっていたのですが、そこに訪れたサトウヒロシ氏(一部のクラギタの人間は覚えてるかな?エスプラナードフェスタにクラギタに参加しないかと誘ってくれた人物だ)と人生ゲームをやりながら夜を明かすという一幕もありましたとさ。しかし3泊4日の放浪生活はやはり疲れましたね。途中ミナクサの極楽湯のジェットバスで体をほぐしてなかったらやばかったかもしれません(笑)。まぁまぁ明日からまた仕事ですが、今回の京都行脚では精神的に結構エネルギーをもらって、その力でやっていこうかなと思います。
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