2002年05月26日(日曜日)
ファランドール憧憬
・・・ファランドールがやりたかった。一回生の頃、当時のAアンでやっていた曲だ。舞台の裏で、先輩達が弾いているのを見て、無性に心ひかれたのを覚えている。それから時が経ち、僕らが執行部になった頃、心の中ではやはり何処か、自分では「ファランドールが大合奏でやりたい」と思っていた。でも、さすがに一回生の頃先輩達がやった曲、「やろう」とは言い出せずに終わっていた。ブランデンブルングやカノン、調和の幻想が嫌だったというわけでも、満足していないというわけでもない。あの曲達はやはり思い出深い曲だし、ウチらの代なりの味が出せたいい曲だったと思う。それに対する後悔ではなく、ただ、「ファランドールをやれなかった」という後悔だけが残るのだ。ずっと、憧れの曲だった。部活を引退して、大合奏というものがもう実現することのないところに来てしまった今は、もう憧れはかなうことはないのだなと思う。今日は会社の先輩(といっても直属のというわけではないが)の結婚式、二次会からの参加だったのだが、なんとなく、妙にそんなことが頭をよぎった。行く前に『アルルの女』のCDを聴いていたせいかもしれない。・・・結局、一回の頃の憧れはいつまでも憧れのままなのだな、とそう思った。独奏なら、あるいは今からでもなんとかなるのかもしれない。でも、大合奏は、もうできないのだから。
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