2002年03月10日(日曜日)

Six Degrees of Inner Turbulence

 今日はシャムシェイドの解散コンサートが武道館であるとかで、machakic及びまりも氏が東京に進出してきていました。その彼らと軽く新宿でCDを漁り、彼らは感動が待ち受けているであろう武道館へ、私は本屋に寄って自宅へと分かれていったわけです。

 今日はざっと6枚のCD(うち2枚組ひとつ含む)を買い込み、総計実に8,000円強の出費だったわけですが、さてさて今日一体私は何を買ってきたのでしょうか。今回の目玉は今でも私が心から素晴らしいと感じるプログレ・メタルの御大DREAM THEATERの新譜『Six Degrees of Inner Turbulence』、私にとって最後のエレキのカリスマであるキコ・ルーレイロが再生させたブラジルのバンドANGRAの新譜『Rebirth』、そして超絶テクニカル・ツインギターを擁するデンマークのバンドNARITAの相当昔のアルバム(ってゆーかNARITA自体結構昔に消え去っていたような・・・)、他です。

 DREAM THEATERは世界でも間違いなく最高峰の演奏力を持った技巧集団なのですが、彼らの凄まじいところはその高い技術と理論を常に止めることなく向上させ、常に新しいものを生み出そうと挑戦し続けていることです。素晴らしいバンドは他にもたくさんありますが、そのほとんどが何処かで立ち止まってしまいます。守りに入るというか、挑戦することを止めてしまうバンドがほとんどです。その中でDREAM THEATERはアルバムを出す度に演奏的にも理論的にも、精神的にもあるいは録音技術などにも、常に新しいレベルへ、次のレベルへと挑戦し続けているのです。もちろんすべてがうまくいっているわけでもなく、「これはちょっと失敗だろ!?」とか「いやいや、やりすぎだから」とか思うのも中にはあったりするのですが、そういったリスクを恐れず、挑むことを彼らはためらわないのです。最高の技術と極限の理論、常に外界も、内面も見つめ続ける精神性、あくなき向上心・・・、彼らのそういったところが私は大好きなのです。今回のアルバムでもノイズの中から遠く響いてくる鐘の音に始まり、彼ら独特のまったく先が読めない展開の中にときまたブローウェルチックな音階までちりばめられるその世界に私はすっかりはめられてしまいました。これからしばらくまた私の中でDREAM THEATERブームが巻き起こりそうです。

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