2001年10月14日(日曜日)

ギターについて雑談あれこれ

 昨日は久しぶりにギターの弦を替え、この週末は非常にいい気分でギターを弾いていました。しかしこの私がまる二ヶ月も弦を替えないでいたとは・・・。そら低音弦も完全に伸び切ってだらしない音で鳴っちゃいますなぁ。やはり月イチくらいでギターの弦は替えたいものです。

 しかしクラギタの皆さんはご存じの通り、学生時代私は高音弦オーガスチンリーガル、低音弦オーガスチン青という非常にテンションの強い弦を好んで張っていましたが、こっちに来てからあまり弾く時間もなくなり力が落ちてきたのか、このセットだとどうにも手がしんどくて仕方がないのです。ので、もっぱら高音弦プロアルテ・ノーマルテンション、低音弦オ−ガスチン赤というクラギタ伝統のいわゆる赤セットで弾いてます。これはこれで悪くはないのですが、弾いてるとやはり曲によってリーガルの艶やかな高音や青の力強い低音が恋しくなる瞬間があったりしますね。ピアソラ弾けば赤だと低音の力がなんとなく足りない気がするし、『シャコンヌ』や『シンプリシタス』を弾けばリーガルの高音の音がほしくなる。世の中なかなかうまくいかないものです。

 そういえば数週間前、ちょうどきよがウチに泊まりに来ていた時に大萩康司の新譜と高田元太郎のCDを買ってきました。いや、久しぶりにタワーレコードに行ってみたら、なんかこれらのCDが出てたんでビックリですよ。大萩康司は期待通りの出来というか、実に表現力豊かで色彩感の溢れる彼の持ち味が堪能できる非常によい一枚でした。っていうか、何でヤツは前回といい今回といい、私が知ってる曲の方が遥かに少ないようなマイナーな、だがしかしよい選曲をしてくるのでしょう?一体何処から曲探してきてるんだ・・・。

 そして高田元太郎の方は、大萩康司とは打って変わって、なんというかリズム感が日本人離れしてるというか日本人的でないというか、ラテン・スペイン系の曲を物凄いノリで弾きこなしているのにはやられましたね。何というか、一言でいうならホントに日本人的でないギターを弾くのです。ある意味斬新です。『ギター演奏法の原理』の訳者として、カルレバーロ奏法の使い手として、実に注目度の高い一枚でしたが、やはり出るべくして出たといった感がありますね。大萩康司が出て、さらに高田元太郎まで出てきたんじゃいよいよもって某K村Dの居場所はなくなっていくばかりでしょう。まぁ何はともあれこの2枚はお薦めです。爽やかな色彩と、時に『舞踏礼讃』などのブローウェル及びそれチックな現代曲が混じる明るい(?)世界を堪能したい方は大萩康司のCDを、怪しく情熱的なピアソラ、及びスペインの間違った情熱を堪能したい方は高田元太郎を、それぞれ買ってみるのもまた一興でしょう。しかし高田元太郎が弾いてたセルジオ・アサドが編曲した『ブエノスアイレスの夏』はカッコいいなぁ・・・。アサド編は『冬』だけ持ってるんですが他がない。探して見つかるものでしょうかね・・・?誰か持ってたら教えてください。

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