2001年09月14日(金曜日)
崩れゆくWTC
さてさて今週も半ば無理な注文なプログラムをどうにか実現に持っていく作業で一杯一杯な私でしたが、日本で私が普通に仕事をやっている間に世界ではどうやらとんでもないことが起こってしまっていたようですね。アメリカはニューヨークでの大規模テロ、しかも旅客機をハイジャックした上でWorld Tarading Centerに神風特攻隊ヨロシクな特攻をしかけるという実に凄まじい事件です。しかし事件が起こった(日本時間)夜、私は会社から帰ってきて、そんな事件が起こっていることなどつゆ知らず疲れて普通に眠っていました。次の日渋谷に着いたら駅でなんか号外とか配ってんだもん。ビックリしましたよ。
しかしまぁなんといいますか、基本的に私はナショナリズム的というかイデオロギー的なものはあまり好きではないのですね。集団主義的なものがあまり好きではないと言った方が正確でしょうか。ですのでテロ側についてもアメリカのやけに強気というか、まぁちょっとあれな言い分に対してもあまりコメントはつけないでおきます。ただ私には、少しの迷いもなくまっすぐに貿易センターのビルに飛行機が突っ込んでいき、一瞬ビルの裏に隠れたのかなと思った次の瞬間に中から爆炎が巻き上がるあの瞬間の映像、そしてまるで砂で作られた城が崩れていくかのように粉塵と化して上から雪崩のように建物が崩れて消えていくあの映像が、何か妙に暗示的なもののように思えました。すべては夢なんだよと、あるいはすべては夢だったんだよと、あの映像はそう語りかけてきているような気がしました。大きな、そして権威的であり象徴的でもある建物が一瞬で崩れ去る瞬間。はたして崩れていったものはその建物だけだったのでしょうか。それは、私達の世界も巻き込んで、一緒に何かを崩して持っていってしまったような気すらします。世界の情勢がどうとか言っているのではなく、もっと抽象的で象徴的で潜在的である何か。それも一緒に巻き込んで、あの大きなビルは崩れていったのではないでしょうか。また、世界は激しく動き始めるかも知れません。あるいはそうではないかもしれません。これから先、どういう方向に何が進んでいくのか、実に不透明なこの状況。さて、どうしたものなのでしょうか。
しかしまったくの余談ではありますが、どうも私は小泉首相というのは元々あまり好きじゃありませんでしたが、今回の件で「好きじゃない」が本格的に「嫌い」になった気がします。あの男、言いっぷりはいいもののどうにもうさんくさい。日本に徴兵制度を作るとしたらヤツじゃないのかねぇ。レベルは違うものの、どうにもヒットラーくさい匂いがするのだよな・・・。
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