2000年12月11日(月曜日)
2000年度BKC定演所感
今年近畿初の木枯らしが吹き荒れ、文字通り寒風吹きすさぶ一日となった今日、皆様どのようにお過ごしだったでしょうか。私は夕方から何故か卒論そっちのけでBoxで指導をしていました。本当に卒論書けるんだろうな、オイ・・・?
先週土曜には同志BKCクラシックギタ−部の定演があったわけですが、とりあえず一曲目のラテンアンサンブル『ファンダンゴ』には痺れました。誰が持ってきた曲か知りませんがえらいカッコいい曲ですね。やられました。次のポピュラーは何かと微妙な面もありましたが・・・。ジャズの3人はあの3人だからこそできた凄まじいノリノリな演奏でした(特に3曲目)。笑顔で気持ちよさそうにベースを弾くのざの姿がえらい印象的でした。FCのソロデュオは、個人的には主旋律をソルフェージュし、ブツブツとつぶやきながら『アストリアス』を弾き切った元幻の6班班員にビックリ。彼女のソロは初めて聴きますが、うまくなってましたね〜。確かに技術的にまだ追い付いてないところはあるのですが、聴かせるところは凄く綺麗に聴かせてくれました。これは見習うべきところですよ、特に今の1、2回生は。指ばかり回って「ああ、凄いな、カッコいいな」で終わる演奏ではなく、曲をしっかり聴かせて曲をいいと思わせる演奏ができるという実力が今のクラギタでは全体的に低下しているように思われます。やはり技術を見せて終わりではなく、自分がその曲を弾こうと思ったその曲の良さを伝えられる演奏はいいですよね。そして御大きよは、『サラバンド』は2年前よりさらに成熟した長期熟成ものの名演を聴かせてくれました。次の『ブーレ』で頭が真っ白になり3小節飛ぶという不測の事態も発生し、本人はそれをかなり悔やんでいるようでしたが、相変わらず抜けた3小節分キッチリとテンポを合せて次に行ったので崩れてるのに崩れない勝負強さはさすがでした。まぁ独奏不完全燃焼は私も一緒です。ともにフェアウェルで雪辱を果たしましょう。そして大合奏。今年のBKCのAアンは選曲が反則ですよね。私が一回生の頃のAアンのメインの曲で、当時の先輩達の演奏に憧れずっと「いつかはやりたい」と思っていた『ファランドール』に、元々バイオリン*2、ビオラ、チェロ、ギターの五重奏なのをギターのみの五重奏に編曲してやろうと思って原譜を取り寄せていたのをCDごと奪われ(?)、Aアンのメインの曲として使われてしまったボッケリーニの『ファンダンゴ』。この2曲を同時にやるとは贅沢な・・・。しかし『ファンダンゴ』は編曲が甘い!私なら原曲に入っているチェロが楽器を叩いて入ってくるあのファンダンゴのリズムのパーカスは絶対入れてました。あれが入ってないと後半音がスカスカして寂しく聴こえるところがあるんだって。一部あのファンダンゴのリズムを刻むパーカスがメインで弦がそのバックに回るところがあるんだもの。しかしまぁ演奏の方は奈良ギターフェスティバルの頃に比べると見違える程良くなってました。正直ビックリです。そしてその驚きに拍車をかけたのがW.Bassの二人。何でプライムの面々が誰も完全には回せていなかった『ファランドール』のめちゃっ速なスケールをW.Bassの二人は完全にしかもデカイ音で弾けてるんだ!? 恐ろしい男です。さすがヨッシーをも唸らせた天才ベーシスト・・・。最後『スペインの花』の転調間際のスケールのところで二人してクルクルベース回してるしさ。最高です。今回の個人MVPは間違いなくのざでしょう。いや、皆さんお疲れさまでした。
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