2000年11月19日(日曜日)
最後の定演
17日の金曜日、我々の定期演奏会がありました。4回生にとっては最後の定演、自然気合も入ろうというものです。本番当日、リハの時はあまりの寒さにコートにくるまって丸くなりながら袖で待つという場面もありました。アランフェスでは久しぶりに緊張に負けてしまい、カデンツァの6連アルペジオを思いっきりしくるという泣きたくなるような場面もありました。あれは本当にごめんなさい。終わったものはどうしようもありませんが、まさかあそこまでこけるとは・・・。おかげで『ブエノスアイレスの夏』の前は初めて本気でステージに立ちたくないと思い、必死でその恐怖心を振り切って舞台に上がっていきました。そして演奏をはじめたら今度は4弦の調弦が・・・。最悪です。今回の私はかなりいいとこなしでした。指の調子は良かったんですけどねぇ・・・。演奏しながら2回フェルマータのところで調弦を修正しにかかり、それでも直らず、もう開き直って途中からは可能な限り4弦を使わず飛ばして弾いてました。ちょっとあれはいけてませんでしたね・・・。
そして大合奏。楽屋を出ていく前にしんちゃんが「がんばろう!」と叫んだのに気合をもらい、最後のステージに立ちました。となりのシノさんと「これが最後の大合奏だな」と話しながら、部長挨拶で笑いや拍手が起こるのを聞いて待っていました。しんちゃんが入場します。『ア・ラ・ホーンパイプ』の最初の音を出します。その瞬間、何かが私の中で吹っ切れました。しんちゃんを見ると、いつになく豪快にノリノリで指揮を振っています。それでまた気分がよくなり、気持ち良く大合奏を演奏することができました。最後『スペインの花』を弾きながら、これで気持ち良く去っていけるなと思ったものです。しんちゃんに大感謝。アランフェスやブエノスアイレスで精神的に死んでいた私を、しんちゃんの絶好調に振っている指揮が立ち直らせてくれました。やはり指揮者はアンサンブル全体に圧倒的な影響力を持っているものですね。個人的には悔やむことも多かった定演でしたが、最後に気持ち良く合奏がやれたことで定演自体は最後最高の気分で終わることができました。しんちゃん始め現執行部の皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。4回生の皆さんもお疲れさま。4年間僕らはがんばったよ、僕らなりには。これで終わりと思うと寂しいけれど、やり残したことはフェアウェルで爆発させよう。1、2回生の皆さん、来年からは皆さんの番です。素晴らしい定演を作り上げてください。
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