2000年11月09日(木曜日)
2000年度京大ギター部定演
今日は京大の定演でした。今年の京大もやはりマニアックでよい演奏会でしたね。特筆すべきはまずセルの『最後のトレモロ』。彼のトレモロは素晴らしく美しい。私はあそこまで綺麗にトレモロできませんねぇ・・・。『最後のトレモロ』は持ち曲の中でもお気に入りの範疇ですが、彼程にはなかなか。私があの曲を弾くと、何故か儚さとか美しさが見せ場の曲というより、もっと激情的な曲になるのですよ。困ったものです。そしてやはり聖帝。ここしばらくの間私の目からみて演奏会での調子はあまり良いようではなかったのですが、今回はやってくれました。アセンシオの『内なる想い』、凄過ぎです。これは26日のコンサートが楽しみです。私は協賛出演(?)の合奏団として参加しなければいけないので、当日客席で聴けないのが実に残念。二部の合奏団ステージが終わったらそれで契約終了ということにして、さっさと私服に着替えて客席に紛れちゃおうかともマジで考えています。聴きたい・・・!!!!! そして合奏です。スティーブ・ライヒの『エレクトリック・カウンター・ポイント』。誰が発案したのか知りませんが、実にマニアックです。ライヒなんて「ちょっとクラシック知ってます」くらいの奴じゃ知らんしな、普通。ライヒは現代の作曲家で、ミニマルミュージックという技法を開発して自分のスティーブ・ライヒ・オーケストラで自作自演しているコアな人間です。でも私は結構好きです。ライヒは自分の曲は門外不出として譜面は外に出さないのが常なのですが、『エレクトリック〜』だけは出ているのですね、何故か。それをギターでやったわけですが、・・・たまらん。いつぞやのブローウェルの合奏曲以来の1人1パートという無茶な編成、ひたすら同じ旋律を繰り返すというミニマル・ミュ−ジックの手法ゆえに指折り回数を数えながらの指揮。延々と同じフレーズを繰り返しながらも少しずつ発展していくというその形式が、実に見事に精神的なトリップを煽ってくれました。たまりませんな。しかしあの1人1パートの曲、一体どうやって練習したんだろう?アランフェスはソロを受け持ってるヤツが一人消えただけでどうにもならずにあたふたしながら練習してるのに・・・。
そう、京大は例年定演の最初に一回生合奏があるのですが、それもなかなかよかったですよ。一回生の皆さん、一回生会で京大に食われないよう頑張りましょう。どうやら京大にはスペイン帰りのギターうまい一回生が一人いるらしいです。多分一回生合奏でコンマスの席に座っていた彼でしょう。確かになかなかのものでした。彼を潰すのはぎぃ助、キサマの役目だ。任せたぞ。そして二回生も何人か独重奏で出演していたのですが、京大の二回生もなかなかうまくなってきてますね。立命の二回生の皆さん、ヤバイですよ。来年京大に持っていかれないよう精進してください。京大の二回生は、今はまだ粗いけど来年以降どう化けるかわからないポテンシャルを感じました。一人二回生の女の子で妙にうまいのがいましたし。しかし『マルボローの主題による変奏曲』は長かった・・・。というわけで来年以降も京大はかなり頑張ってくれそうです。現在の御大である聖帝やセルも健在なら、下も確実に伸びてきている。先輩も安心でしょう。立命も頑張ってくださいね。
さて、ウチらの定演もあと少しでやってきます。皆さん、気合入れて行きましょう!
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